忘年会で懐石料理食いに行った話
先付は汲み上げ湯葉とうに。割り醤油とわさびがよく合っていておいしかったです。わさび大好き。
お造りです。出身が関東なのでずっと刺身って言ってきたんですが、バイト柄矯正されてしまいましたね…。手前左がブリ、右がこしび、奥の白いのが平目です。いつもバイトでお料理出しと説明をしているこしびですが、初めて食べました。歯ざわりは軽いけどねっとりしていて、生臭さも全然なかったです。ちなみにこしびはまぐろの稚魚です。古語でまぐろのことしびっていうもんな。
口に入れて一発で平目だってわかりましたが調理場の男の子は分からなかったようで旦那さんに褒められました。たしかに切り身で出されたら何の魚かわかりにくいけど、私も伊達に食べてばっかりいません。
脂がのった寒鰤は大根おろしがよく合いました。来月中頃には寒鰤を食べに北陸に行く予定なのでそれも楽しみです。
3品目。鯛かぶらです。これが中身。
鯛の切り身とかぶら、白ネギとしめじに三つ葉。この具材をすだちぽん酢で頂きました。鯛がほくほくしていておいしい…。お出汁が美味しいと何でも美味しいですね。塩気もさほど強くなく、最後まで飲みたくなるあっさりめのお出汁でした。
続いて八寸。八寸って色んなものがちょっとずつ楽しめるし、やっぱりわくわくしますね。あしらいの柿の葉もきれい。
左から生ハムのチーズ巻き、鴨ロース、その隣のお魚は何だったか聴き損ねました。見た目は子持ち鮎みたいだけど味は違ったような…。あとは半熟卵、茶色のちょくがいくら、緑のちょくが鯛の子。それから茅葺き屋根の中は
さわらの味噌焼きと栗の渋皮煮でした。
いくらとか鯛の子と冷酒って…こんなに合うんですね…。私はお酒ほとんどダメなんですが、ここの冷酒はすごく飲みやすくて、今までで一番飲めました。菊正宗の樽酒だそうです。お酒についた木の香りも良かった。
お次は天ぷらです。
海老、茄子、玉ねぎ、それからチーズでした。好きなものは最後にとっておきたいタイプなので海老は一番最後に。
茄子も玉ねぎも甘くて美味しい…油と茄子って何でこんなに合うんでしょうね…。チーズの天ぷらですが、ひと口目はお塩で。とろっとしたカマンベールチーズでした。ふた口目は天つゆで頂きましたが、天つゆともよく合っていて永遠に食べていられる美味しさ。
最後の海老は衣ばかり大きいあれじゃなくて海老自体が大きく、ぷりぷりの食感。あっという間に食べ終わってしまってすごい喪失感に襲われました…そのくらい美味しかったんです…。
そして茶碗蒸し。
上には絹さや、湯葉と梅肉がのっています。中には舞茸と鯛が潜んでいました。ふるふるの卵はお出汁たっぷりで、口に入れるとじゅわっと旨味が広がります。このお出汁いっぱいの卵と甘酸っぱい梅肉がよく合っていてとても美味しかったです。初めは茶碗蒸しに梅肉なんだ〜と思ったけれども、これはめちゃめちゃめちゃ旨いですわ…。
そしてお楽しみ、ご飯がわりのお寿司。
イカ、玉子、まぐろ、鯛です。
イカは歯ざわりがサクサク、玉子は甘さと酢飯の酸っぱさがよく調和していました。まぐろは全然生臭くなくて美味しく、ねっとりした食感。鯛は身が厚くてもちもちしていました。
(でも足りなくて白ごはんを頂きました。)
最後のお楽しみ、水物です。
いちご、オレンジ、グレープフルーツ、りんごのコンポート、その後ろにりんごのシャーベット。ココットの中はブリュレとチョコレートでした。
ブリュレのキャラメリゼされた表面がサクサク甘くて幸せでした…。果物も口をさっぱりさせてくれるし、りんごのコンポートもシャーベットも甘すぎずとても美味しかったです。
全体的に楽しく美味しいお料理でした。バイト先の人々とこれ何かな?とか好きなものを食べる順番とか、食べ物に関してたくさんお話できて楽しい時間でした。私は作る仕事ではないけれど、お客さんに実感を持って説明できるように色々知っておくことも大事だなぁと思いました。まあ元々食べることが好きなので、これからもたくさん色々なものを食べていきたいと思います。
以上